大阪市住吉区長居東の心療内科、精神科、睡眠専門外来、児童思春期精神科「やまとメンタルクリニック」です。JR阪和線、御堂筋線「長居」駅より徒歩約3分。精神科医療では子供から高齢者まで幅広く対応、また不眠症他、睡眠医療全般に対応いたします。

心療内科・精神科全般|対象疾患

対象となる主な疾患

①うつ病

人間関係、仕事、学校などが上手くいかない時、誰しも憂うつな気持ちになって何もしたくなくなることは経験すると思います。普通は数時間~数日で自然に持ち直してくるものですが、うつ病ではその状態が何週間以上も続いてしまいます。何事に対しても「こころも体も動かず何事にも興味がなくなる」ため、典型例では好きなものすら食べたがらず、趣味すら楽しめなくなってしまいます。原因は色々ありますが、共通していえることは何らかの原因で脳内の神経情報伝達が正常に働かなくなるためであり、本人の怠けなどでは決してありません。

②躁うつ病

うつ病とは逆に、何事も元気いっぱいで動きすぎてしまう状態を躁(そう)状態といいます。「うつ」がブレーキを踏みすぎて動けない状態としたら、「躁」はアクセルを踏み続ける状態です。躁うつ病は「うつ」と「躁」を数日~数週間毎に繰り返す病気です。やたらおしゃべりになる、高価な買い物を繰り返す、夜も眠らずに仕事や遊びに没頭する、といった症状がみられたら要注意です。躁うつ病の方が「うつ」に陥ると、単なるうつ病による「うつ」と比べて自殺率が高いと考えられています。家族や友人など周囲からみて「いつもと違ってやたらと飛ばし過ぎているような…」と気付いた時は一度医療機関に相談をお勧めします。

③社会不安障害

大勢の前での発表などで緊張する事は誰しも経験があると思います。この病気になるとそういった緊張が度を超えてしまい、動悸、発汗、震えといった身体症状が必ずといっていいほど生じてしまうため、緊張が生じる社会活動を過度に避けてしまいます。本来持っている力が過剰な緊張のために十分発揮できないところがこの病気の辛いところですね。治療には物事の見方を変える治療(認知行動療法)や場数を踏む治療(暴露療法)が有効ですが、不安緊張が強すぎて身体症状が強くでている治療初期の段階では不安を軽減するような薬を併用して治療することが多いです。

④パニック障害

普段どおりに生活していたらきっかけなく突然ドキドキしてきて、息もしづらくなって、めまいもしてきて倒れそうになった…という経験はありませんか?パニック障害ではこのような発作が何度も繰り返されるため、「また発作が起きるかもしれない」といった不安恐怖で頭が一杯になり生活に支障をきたします。
身体には異常がないため発作事態が直接命に関わることはないのですが、重症化すると電車や車の運転中などの閉鎖的で逃げられない空間で症状が出現しやすくなるため、転倒や事故などの危険性も考えられますので、できる限り早期に治療することが大切です。

⑤解離性障害

「自分は○○という名前で、自分自身で考えて行動している」…当たり前のことのようですが、こういった当たり前の感覚が失われてしまうのが解離性障害という病気です。具体的な症状としては、何となく自分がここにいるという実感がなくて映画をみているような感じがする(離人症)といった軽症のものから、行動したことを覚えていない(解離性健忘)、無意識のうちに見知らぬ土地を放浪する(解離性遁走)、何人もの明らかに別の人格が代わる代わる現れる(多重人格、解離性同一性障害)といった重症のものまでみられます。その人の歩んできた人生そのものを詳細に掘り下げていく必要性があるため、一般に薬物療法だけで治療することは難しく、長期にわたる心理療法が必要と考えられています。

⑥大人の発達障害

こどもや学生の間は「何となく風変わりな人」と思われながらも何とかなっていたことも、周囲とコミュニケーションをとりながら柔軟に考え方や行動を変えていく必要が多くなる社会人になった途端に上手くいかなくなる。大人の発達障害はこういった経過で気付かれることが多いです。周囲に合わせることができないため会社などでトラブルになることが多いのですが、大人になってはじめて気付かれたような場合では、自分のできない部分を周囲に伝えて支援を求めるという習慣がついていません。そのため、できない仕事を抱え込み、時には周囲の責任として怒り、失敗を繰り返すことで自信を失い、自宅に引きこもってしまうといったケースもみられます。

⑦大人の注意欠陥多動障害(ADHD)

落ち着きなくいつもそわそわしている、すぐに喧嘩する、飽きっぽい、忘れ物が多い、気が散りやすいといった特徴があるとADHDが疑われます。診断にはこれらの症状がこどもの頃から連続して色々な場面でみられていることを確認する必要性があります。その参考資料として母子手帳や通知表などを確認させていただくことでより正確な診断につながります。

⑧強迫性障害

「気になって仕方がなくて何度も確認してしまう」…強迫性障害では、戸締りやガスの元栓の確認や手洗いを何十回も繰り返してしまいます。同じことばかり頭に浮かんでなかなか消えないためやらないといけないことに集中できなくなる、確認に時間がかかりすぎて待ち合わせ時間に間に合わない、手を洗いすぎて手荒れがひどくなるなど、日常生活に支障をきたすようなら治療が必要な段階と考えられますので一度医療機関への相談をお勧めします。

⑨統合失調症

統合失調症は、周りには聞こえていない声が自分だけに聞こえる(幻聴)、誰かに常に見張られている、自分の考えていることが周りに勝手に伝わる、といった考え(妄想)で頭が一杯になる病気です。進行すると思考力が低下し、独り言が頻繁になり、人との関わりを過度に避け引きこもってしまうケースもあります。幻聴にせよ妄想にせよ本人の中では事実であり「自分は変わっていない。周りの方がおかしい」と思い込んでいますので、症状が強い時に周囲がいくら説得しても訂正は困難です。周囲との関係性が崩れる前にできるだけ早く治療を開始する事が重要です。

⑩パーソナリティ障害

パーソナリティとは「その人らしさ」です。生まれ持った性格傾向を土台に、色々な人生経験を積む中でパーソナリティは少しずつ形成されていきます。成功体験と失敗体験の両方を適度に経験することで自分のできることとできないことを知り、「等身大の自分」を受容することがパーソナリティの成熟には必要です。パーソナリティ障害は一言で言うと「ほどほどの自分が受容できず、極端な思考や行動を繰り返してしまうことで周囲との摩擦が生じる」と考えられています。非現実的な考えに偏りすぎるタイプ、ドラマチックでジェットコースターのような激しい感情変化を繰り返すタイプ、過度に自信満々で周囲から疎まれるタイプ、失敗を恐れて自分で自分の行動を決められないタイプなど様々なタイプがあります。心理療法が中心となりますが、過度な不安や情緒の不安定さがある際には薬物療法の併用も有効です。

⑪認知症

脳の老化などを契機として、以前は問題なくこなせていたことができなくなる病気です。「少し前のことを覚えていない」といった記憶障害に加え、言葉を理解しにくい、言い間違えが多い、他者の行動を同じように真似できない、TVのリモコンなどの使い方がわからない、衣服を自分で上手に着られない、物を見ても何であるかを理解できないなど、物事を理解し行動する能力も低下します。場合によっては幻覚がみえる、昼夜逆転し夜中に騒がしい、自宅を自宅とわからずに外を徘徊する、などの問題行動がでますので、家族が疲れきってしまうこともあります。脳のどの領域に障害があるかによって出現する症状は千差万別ですので、MRI(脳全体の形をみる検査)、MRA(脳の血管の形をみる検査)SPECT(脳の血流が保たれているかをみる検査)などの検査を行い、障害されていない領域を上手く活用できるように働きかけしていく事が重要になります。

⑫摂食障害

「拒食症」と「過食症」を総称して摂食障害といいます。ストイックに食事を制限するタイプから、大量に食べては吸収されるのが怖くてすぐに吐いてしまうタイプまで様々です。一見好き勝手に食べ吐きしているだけにみえますので、周囲は無理に摂食行動をやめさせようとしますが、それで改善することはほぼありません。
痩せや脱水、低栄養が著しく、判断能力が低下し身体的にも危機的状況の場合には一時的に入院し体力を回復させる必要性もありますが、原則としては外来治療が中心となります。というのも内に秘めた人生の悩みが摂食行動という形で表面化していることが大半であり、生活上のストレスに接しながら行動を変えていけないと根本的治療にならないからです。2次的に不安抑うつや強迫症状がみられることが多いですので、心理療法と並行して補助的に薬物療法を行うこともあります。

⑬適応障害

学校、仕事、家庭、人間関係など、自分の周りの環境にうまく適応ができず、そのストレスによって精神的、身体的に様々な症状が表れる病気です。人は嫌なことばかりではなく、一般的に良いと思われる変化(昇進や結婚など)であってもストレスを感じます。本人側の持つ能力と、環境側が求める役割とのギャップが大きすぎる時に発症しやすく、その溝が埋まらない限りはなかなか改善しませんので、治療としては環境整備に加えて本人の考え方を柔軟にするような心理療法を中心に行います。

⑭心的外傷後ストレス障害(PTSD)

交通事故や災害、虐待、暴行の被害者のように、はっきりと「死」を意識するような強い恐怖を経験した人に「心の傷(心的外傷)」が残る病気です。普通は怖い体験などをしても時間が経てば薄まるものですが、この病気になってしまうと、怖かった出来事が突然ありありと目の前に浮かぶ(フラッシュバック)、出来事を何度も夢にみて怖くて眠れない(悪夢、過覚醒)など、薄まるばかりかより恐怖感を伴うものになってしまいます。治療には長い期間をかけて少しずつ心の傷を少しずつ掘り返す作業が必要になりますので、焦らず安心して治療に専念できる周囲の配慮が必要です。

⑮自律神経失調症

人は日中に活発に動き回るための神経(=交感神経)と、夜間や休憩中などにリラックスして休息するための神経(=副交感神経)が自動的に切り替わり、常に最適な状態で行動できるようになっています。このバランスが何らかの原因で崩れてしまい、「緊張しないといけないのに眠くなる」、「リラックスできずにドキドキしてしまう」といった心身の不調をきたす状態を自律神経失調症といいます。めまい、頭痛、耳鳴り、発汗、動悸、ほてりや冷え、便秘や下痢、腹痛、性欲減退など全身あらゆるところに様々な症状が現れます。原因不明とされることが多いですが、生活習慣の見直しや漢方薬などが有効なこともあります。

⑯心身症

「ストレスで胃に穴が開いた」…昔からよく聞く話ですが、実際に精神的なストレスをきっかけとして発症しやすい身体疾患があります。高血圧、偏頭痛、胃潰瘍、ぜんそく、アトピー、円形脱毛症、過敏性腸症候群などがそうですが、こういった心理的ストレスが原因で生じる身体疾患を心身症といい、この類の疾患を主に扱うのが心療内科と言われる分野です。心身症は身体面と精神面の双方をバランスよく見ながら治療する必要があります。当院内ではレントゲンや内視鏡などの検査はできませんが、必要時には速やかに近隣の病院に検査を依頼させていただき、極力心身ともに並行して治療できるように努めてまいります。

⑰身体表現性障害

頭痛、吐き気、お腹の張り、喉の違和感、声が出ない、痛みなど様々な身体的不調があるものの、どの身体検査を行っても異常がみつからない病気です。主には精神的ストレスから生じる事が多いとされています。本人は身体症状の苦痛を周囲に執拗に訴えますが、周囲は検査結果などで異常がないために嘘をついているのではないか?と疑いの目でみてしまい、その結果本人が孤立し、そのストレスでより症状が悪化するという悪循環を繰り返しがちです。症状緩和に有効な薬や心理療法もありますが、まずは本人の苦痛を周囲が理解してあげることが大切です。

⑱てんかん

てんかんといえば「ひきつけ」のように突然失神し全身痙攣するような状態をイメージするかもしれませんが、実際は急に行動が停止してボーっとするだけのタイプ、体の一部分だけが勝手に動くタイプ、視覚や嗅覚などの感覚だけに違和感がでるタイプ、理由なく不安恐怖感や怒りっぽさが強まるタイプ、など様々なタイプがあります。いずれも脳の一部分または全体が突然活発になってしまう事が原因です。てんかんは脳波検査を行うことで症状のタイプを分類できるため適切な治療薬を選択しやすく、また治療薬が有効な用量かどうかも採血検査を行うことで正確に把握ができます。

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